elliptical_eq

ノード

低域のステレオ成分を中央(Mono)へ集約し、高域の広がりをコントロールします。Mid/Side処理によりSide成分の低域をカットする構成です。

パラメータ

欄何を決めるか範囲必須
high_side_freq_hz高域Sideシェルフ周波数[Hz]。1,000 〜 20,000任意
high_side_gain_db高域Sideシェルフ利得[dB](空間の広がり/空気感の調整)。-24 〜 24任意
high_side_q高域SideシェルフフィルタのQ値。0.05 〜 40任意
mono_cutoff_hzSide成分のローカット周波数[Hz](低域モノラル化)。20 〜 2,000任意
mono_q低域SideローカットフィルタのQ値。0.05 〜 40任意
widthステレオ幅係数(0.0 =モノラル, 1.0 =原音, 2.0 =ワイド)。0 〜 2任意
{
  "high_side_gain_db": 2,
  "mono_cutoff_hz": 120,
  "type": "elliptical_eq",
  "width": 1.2
}

計算

M = (L + R) / √2                S = (L - R) / √2

1. Sを mono_cutoff_hz / mono_q で高域通過      低域が中央に寄る
2. 任意でSに高域シェルフ                        high_side_freq_hz / gain / q
3. S = S · width                                0でモノラル、1で変化なし

L = (M + S) / √2                R = (M - S) / √2
分解はエネルギー保存則を満たすため、width が1でフィルタを適用しない場合、このノードは完全にトランスペアレント(素通し)です。レコードのカッティング現場で用いられてきたエリプティカルEQの内部動作です。

使うときの注意

  • 作用するのはチャンネル間の差分であり、低域全体の音量ではありません。

    低域における左右の差分成分(Side)を除去するため、低音の音量が下がるのではなく中央に定位します。純粋に低域全体の音量を下げたい場合は biquad ノードを使用してください。

  • 線形ノードですが音量合わせの対象外です。

    空間・定位系の段はA/B比較の自動ゲイン合成では一律 0dB として扱われます。このノードの設定変更で聴感上の音量が変化した場合は、必要に応じて gain ノードで手動補正してください。

  • width を 1 より上げると Side 成分を増幅します。

    音源素材に含まれる逆相成分も一緒に増幅されるため、モノラル互換性が低下します。モノラルで合算再生される可能性のある音源では、width の上げすぎに注意してください。