音楽アプリの音をSonir Bench経由でDACへ出す

Sonir Benchと仮想オーディオデバイスをインストールし、音楽アプリの設定で出力先に「Sonir Bench」を選びます。Benchの「エンジン」画面で出力にDACを選び、「エンジンを開始」を押します。Macの「サウンド」の出力はそのDAC以外にしておくと、YouTubeや通知音が音楽に混ざりません。TIDAL・Qobuzのように出力先を選べるアプリなら、音は未加工のまま届きます。

Sonir Bench 0.1.62で確認(2026-10-12)

始める前に

  • Apple Silicon搭載で、macOS 13以降のMac(Intel Mac向けのビルドはありません)
  • macOSで認識されるDACやオーディオインターフェース(内蔵出力でも試せます)
  • 出力先を選べる音楽アプリ(TIDAL・Qobuz・Roon・Audirvanaなど)。SpotifyとApple Musicはこのページの最後を見てください
  • ベータのライセンスキー(料金ページから申し込めます)
  • 管理者パスワード(仮想オーディオデバイスをインストールするときに一度だけ求められます)

手順

  1. 01アプリをダウンロードして、アプリケーションフォルダへ移す

    Sonir Benchのダウンロードページからディスクイメージをダウンロードして開き、Sonir Benchを「アプリケーション」フォルダへ移します。そこから起動してください。

    リファレンス動作環境

  2. 02ライセンスキーで有効にする

    初めて起動するとライセンスキーを求められます。届いたキーを貼り付けて「有効にする」を押します。1つのキーで同時に使えるMacは1台です。別のMacへ移すときは、先に元のMacの「設定」→「ライセンス」で「この Mac で使うのをやめる」を押してください。

  3. 03仮想オーディオデバイスをインストールする

    仮想オーディオデバイスがインストールされていない場合、エンジンの画面に案内が表示されます。「インストーラを開く」を押し、管理者パスワードを入力します。完了時にmacOSがオーディオプロセスを再起動するため、システムの音声が一瞬途切れます。再生中のアプリがあれば、あらかじめ再生を止めておいてください。

    リファレンス仮想オーディオデバイス

  4. 04音楽アプリの出力先にSonir Benchを選ぶ

    音楽アプリの設定で出力デバイスの項目を開き、「Sonir Bench」を選びます。macOSの「サウンド」設定の出力は変えません。アプリが自分でデバイスを開くので、音は未加工のまま届き、ほかのアプリの音はBenchに入りません。

  5. 05Macの出力をそのDAC以外にしておく

    「システム設定」→「サウンド」→「出力」が、Benchで使うDACになっていないか確かめます。同じDACになっていると、YouTubeや通知音がDACの手前でBenchの出力と混ざります。内蔵スピーカーやヘッドホンなど、別の出力を選んでおいてください。

  6. 06DACを選んでエンジンを開始する

    エンジンの画面で、「入力」はSonir Benchのまま、「出力」でDACを名前で選びます。「エンジンを開始」を押します。グラフを選んでいなければバイパス(何も掛けない状態)で始まり、最初の確認にはこれが適しています。

    リファレンス再生設定信号経路

  7. 07マイクの使用を許可する

    macOSは仮想オーディオデバイスからの音を録音として扱うため、Sonir Benchにはマイクへのアクセス許可が必要です。ダイアログで確認されたら許可するか、「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」でSonir Benchを許可してください。許可がないと、macOSはエラーを返さずに無音を渡すため、再生しても音が出なくなります。

  8. 08再生して、モニターで確かめる

    音楽アプリで曲を再生すると、Benchを通った音がDACから出ます。「モニター」を開くと、届いた音がファイルのまま未加工(ビットパーフェクト)か、何bitで届いているかが表示されます。「加工あり」と出たら、再生アプリが途中で音量調整・イコライザー・サンプリングレート変換のいずれかを行っています。MP3やAACなどの非可逆圧縮音源でも同様に「加工あり」と判定されるため、確認にはWAVやFLACを使ってください。

    リファレンスモニタ

出力先を選べないアプリ(Spotify・Apple Music)では

SpotifyとApple Musicにはアプリの中に出力先の設定がないため、Benchを通すにはMacの出力そのものを「Sonir Bench」にします(「システム設定」→「サウンド」→「出力」)。この場合、YouTubeや通知音を含むMacのすべての音がBenchを通ります。また、どちらも、アプリ自身か、アプリの音をデバイスへ渡すmacOSの処理で音が変わってからBenchに届くため、未加工では届きません。Benchがこの設定を自分で切り替えることはありません。Benchの「出力」では「OSの既定出力」ではなくDACを名前で選んでください(いまはSonir Bench自身を指しています)。再生中のアプリは元の出力のまま鳴り続けることがあるため、一度再生を停止してから再開してください。使い終わったら出力を元に戻します。

うまくいかないとき

  • Benchに音が届かない。

    音楽アプリの出力先がSonir Benchになっているか確かめてください。それでも届かなければ、マイクのアクセス許可が有効になっているか確かめてください。

  • YouTubeや通知音がDACから出る。

    Macの出力がBenchと同じDACになっています。「システム設定」→「サウンド」で別の出力を選んでください。

  • SpotifyやApple Musicで「入力信号がビットパーフェクトではありません」と表示される。

    設定の問題ではありません。どちらも、アプリ自身か、アプリの音をデバイスへ渡すmacOSの処理で音が変わってからBenchに届くため、Benchはファイルのままの音を受け取れません。未加工で聴きたいときは、TIDALやQobuzのように出力先を自分で選べるアプリを使い、その設定でSonir Benchを選んでください。

  • Benchを止めるとMacの音が出ない。

    Macの出力がSonir Benchになっていて、エンジンが停止している間はDACへ音声を送るものがありません。エンジンを開始し直すか、「システム設定」→「サウンド」で出力を元に戻してください。

  • 設計が読み込めない。

    設計が拒否された理由にはすべてエラーコードがあります。リファレンスの「エラーコード」のページに、意味と何を直せば通るかを載せています。

  • Benchを削除したい。

    アプリに同梱されているアンインストーラを使ってください。アプリケーション本体をゴミ箱へ移動しただけでは、仮想オーディオデバイスがシステムに残ります。