信号経路
入力からDACまでの全9段と、各段のレイテンシ。入力からDAC出力までのラウンドトリップ遅延は48 kHz系で8.33 ms、44.1 kHz系で9.71 msです。
各段
既定状態では出力段で信号の変更は行われません。05と08がリサンプル設計で定義される段であり、エイリアシングを防ぐ帯域制限は常にこの2つの段が担います。
レートと精度
現行最高峰のDACでも実測ノイズフロアは約-130 dBです。倍精度(f64)の時点で、いかなるハードウェア変換器の分解能をもはるかに凌駕しているため、Sonir Benchでは実効性のない過剰なビット数競争は行いません。
レート系列(44.1 kHz系 / 48 kHz系)を混在させることはありません。
44.1 kHzおよびその倍数の音源は705,600 Hzで、48 kHzおよびその倍数の音源は768,000 Hzで処理されます。再生中に音源の系列が切り替わることがあるため、どちらか一方の系列にしか対応していない設計はロードできません。
同一のグラフが両方のレート系列で動作します。
ノードのパラメータはサンプル数ではなく周波数(Hz)やゲイン(dB)などの物理単位で定義するため、レート系列が変わってもグラフを再設計する必要はありません。フィルタ係数は動作レートごとに自動再計算され、双方のレートで事前検証されます。
レイテンシ
48 kHz系 8.33 ms 入力からDACまでのラウンドトリップ
44.1 kHz系 9.71 ms
レート変換段 0.50 ms 769タップ、直線位相、768 kHz
0.95 ms 1,345タップ、705.6 kHz- グラフ処理内では、FIRフィルタのタップ数を増やしてもレイテンシは増加しません。畳み込み処理が内部ブロック長ごとに分割(区分的畳み込み / Partitioned Convolution)されているため、長いフィルタが消費するのはCPUリソースのみであり、追加の遅延は生じません。
- パーティション長の設定はCPU負荷とレイテンシのトレードオフのみを調整します。処理される音質そのものには一切影響しません。
- リサンプル設計で最小位相(ミニマムフェーズ)を選択すると、この段に起因する群遅延は極小化されますが、引き換えに可聴帯域の位相特性に変化が生じます。